長岡 達雄

砂子風炉先屏風 スナゴフロサキビョウブ

  • 砂子
  • 2015年発表
  • 高さ55.0 x 幅187.0 cm
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分野 砂子
発表年 2015
サイズ 高さ55.0 x 幅187.0 cm
展覧会 第25回伝統工芸諸工芸展
受賞 三越伊勢丹賞

  • 砂子

    砂子とは砂のように細かくした金箔や銀箔などを、竹筒に網を張った振筒で振り掛けて模様を描く伝統技法です。
    動物の皮などを加工して作られる膠(にかわ)液を塗った紙の上に砂子を蒔き、和紙で軽く押さえて接着させます。
    砂子は平安時代末頃から絵巻物や写経など書物の装飾技法として用いられているといわれ、江戸時代には屏風や襖絵などにも使われてきました。現代でも襖の装飾のほか、お茶席で使う風炉先屏風などの工芸作品にその技法が用いられています。

長岡 達雄 Tatsuo Nagaoka

写真:長岡 達雄

本金砂子細工は遠く天平に始まり、平安朝には立派にその技術は完成していました。国宝の平家納経や三十六人集には、美しい砂子細工が見られます。以後、多くの先人たちにより、技が磨かれ日本独自の伝統工芸として伝えられてきました。日本人の感性によって発展した砂子細工を現代生活の中に格調高く生かしたい、これが私の願いです。